明文化されていない芸能界のルール 若さゆえの暴走ということになったら…

 「芸能界の明文化されていない暗黙の了承」について、ハイヒール・リンゴが、独自の観点で語った。先輩へのあいさつなどの礼儀にはじまり、これまで“当たり前”過ぎることが数々ある。それだけにNMB48の須藤凜々花の結婚宣言についても“筋”を通していないことを指摘。「若さゆえの暴走ってことになったら、芸能界が収拾つかなくなる」とした。

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 芸能界って明文化されていないけど、暗黙のうちにみんなが守っていることってあるんですよ。例えばあいさつ。先輩の楽屋にあいさつに伺いますが、それはもちろん明文化されているわけではない。今回のNMB48の須藤凜々花さんのことも同じことじゃないかな。

 今回の騒動では、いろんな方がいろんな意見をおっしゃっていましたが、個人的にはマツコ・デラックスさんがキャバ嬢に例えた話が納得できた。キャバ嬢が「売り上げ20位に入らへんから貢献してくれへん?」って頼んで、シャンパンを開けてもらう。それを飲みながら「私、実は結婚するのよね~」って言ってるのと同じだって。マツコさんよくうまく言った!と思うわ。擁護する意味が分からない。

 「ルールで我慢できる恋愛は恋愛じゃない」って。いやいや、そういうところに自分から入ったんでしょう。恋愛禁止についても「自分の判断に任せるものと認識していました」って、それは明文化されてなくても、みんな分かっていたことなんですよ。

 パーマ禁止、カラー禁止の私立高校に入学しておいて、陰でこっそりパーマかけて、染めていながら「私、天然なんです」ってふりをする。それがバレると「この校則がおかしい」って開き直る。だけど校則が分かって入学したんでしょ?ってことなんですよ。辞めて総選挙を辞退してからの恋愛だったら、まだ筋は通りますけどね。

 若さゆえの暴走ってことになったら、芸能界が収拾つかなくなると思います。芸能界なんて、明文化されないことがたくさんあるわけですから。それが明文化されていなかったら物事を守られへんのかと思うと、そこにイラッときて。

 須藤さん、あまりにも都合よすぎる。彼女のファンの気持ちを考えたらどうなんだろうと。「分かってます」って言ったけど、分かってないって。おまけに週刊誌に交際が掲載されるってなんか上手く行き過ぎですよね。ただこれが広い意味でのプロデューサーの演出だったら、ほんまに見事と言うしかないですけどね(笑)。

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 ハイヒール・リンゴ 1961年8月9日生まれ、大阪府枚方市出身。NSC1期生。モモコとコンビを結成し83年デビュー。95年上方漫才大賞受賞。テレビでも多くのレギュラーを持ち、その司会術や仕切りのうまさには定評がある。10年から大阪学院大学で金融論を学び、名誉博士号を授与される。

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