松山英樹が見せたマスターズ級のパフォーマンス「ギャラリーを沸かせるゴルフを」

16日、16番グリーンでバーディーパットを沈め、派手なガッツポーズを決める松山英樹=埼玉・狭山GC(撮影・開出牧)
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 マスターズ級のガッツポーズだった。男子ゴルフの日本オープン選手権(埼玉県入間市・狭山GC)で国内メジャー初制覇を果たした松山英樹(24)=LEXUS=は、優勝インタビューで「ギャラリーを沸かせるようなゴルフをしようと思っていました」と語ったが、今大会、最も沸かせたシーンは、最終日(16日)の16番グリーンでバーディーとなるロングパットを沈め、ガッツポーズを決めた時だろう。

 15番を終えた時点で同じ最終組を回った2位の池田と3打差の通算5アンダー。残り3ホール。ショットもパットも安定感抜群の松山だけに、優勝は濃厚だった。しかし、ボールがカップに吸い込まれた瞬間、ボクサーがボディーブローを打ち込むような、派手なガッツポーズを決め、ギャラリーを沸かせた。

 シャッターを切りながら、私の脳裏に浮かんだのはゴルフ四大メジャーの一つ、マスターズ・トーナメントだった。松山が出場した2014年の同大会を取材したが、上位の選手たちがプレーと共に豊かな表情とパフォーマンスでギャラリーを沸かせていた。ホールに地鳴りのような歓声が響き渡り、撮影しながら鳥肌が立ったことを覚えている。

 全盛期のタイガー・ウッズの派手なガッツポーズは多くのゴルフファンの目に焼き付いているだろうが、海外の選手はプレーはもちろん、パフォーマンスでギャラリーを沸かせる。

 16番グリーンで見せた松山のガッツポーズは、2年前にオーガスタで見たエキサイティングゴルフを思い出させるものだった。今度は、四大メジャーでギャラリーを沸かせるガッツポーズを見たい。(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)

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