【芸能】広瀬すず 是枝監督に逆プレッシャーをかけるほどの急成長

 女優・広瀬すず(18)が福山雅治(48)主演の映画「三度目の殺人」(9月公開)に出演することが20日、明らかになった。監督は「誰も知らない」(2004年)、「そして父になる」(13年)の是枝裕和氏(54)。広瀬との仕事は「海街diary」(15年)以来となるが、その成長には目を見張るものがあるという。撮影現場で是枝監督を直撃した。

 広瀬に対しての感想を求めると「堂々たる役者に成長されていて、すごくうれしいです。“ここまでできるのか”と。予想よりはるかに上ですよ」と称賛が止まらなかった。広瀬は、弁護士・重盛(福山)が担当する殺人事件の被害者の娘・山中咲江役。母・美津江(斉藤由貴=50)にも不審な点があるなど、複雑な役だが「カメラに映った瞬間、抱えているものが見える」と磨きがかかった演技力を評価した。

 さらに驚いたのは適応力だった。「言ったことに対する反応が非常に的確。ブレがなくて怖いくらい。こちらが指示を間違うと大変ですよ」と逆にプレッシャーさえ感じている。

 14年に「海街-」を撮影した当時は、広瀬には台本を渡さず、その場でせりふや動きを口で伝えていた。「誰も-」で柳楽優弥(26)らに行ったのと同じ、子役向けの演技指導だった。しかし、2年あまりの間に広瀬は「ちはやふる」(16年)、「怒り」(16年)など立て続けに大作に出演し急成長。10代を代表する女優に“子役扱い”は無用となっていた。

 広瀬は「せりふを覚えてちゃんと台本を手に持って現場に入るのが恥ずかしいです」と一人前の女優として扱われていることに照れた。是枝監督からは「被害者側でありながら、被害者としてではないあり方をする強さ」を表現することを求められている。複雑で繊細な要求にも「少女だからこそ見える世界を大切に、強く立っていたいです」と責任を果たす覚悟だ。

 広瀬が演じる咲江は作品の醸し出す空気感を象徴するような存在。是枝監督は「何者にも寄りかからず、自分の足で立っている感じを表現してもらいたい」と期待している。

 (デイリースポーツ・澤田英延)

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