【スポーツ】序盤終えた新日本G1、データから今後を予想

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1クライマックス」が今年も盛り上がりを見せている。今回は20選手がA、Bの2ブロックに分かれてリーグ戦を行い、両ブロックの1位同士が優勝決定戦に進出する形式。29日現在でAブロックが4試合、Bブロックが3試合を消化と、序盤戦を終えたところで、過去のデータから今後の行方を予想してみたい。

 現在の成績は、Aブロックは真壁刀義が4戦全勝で首位、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカが3勝1敗で2位。3位には天山広吉、石井智宏、後藤洋央紀、SANADA、ノアの丸藤正道の5人が2勝2敗で並んでいる。Bブロックは永田裕志が3戦全勝で首位。2位には2勝1敗で本間朋晃、ケニー・オメガ、内藤哲也、ノアの中嶋勝彦の4人がつけ、1勝2敗で柴田勝頼、YOSHI-HASHI、マイケル・エルガン、EVILの4人が追う展開だ。

 それでは、過去の優勝者の4戦目までの成績はどうだったのか。全戦トーナメントで争われた92、93、97、98年、出場10人以下の2ブロック制でリーグ戦が4試合以下だった91、95、96、06年、出場20人だが4ブロック制でリーグ戦が4試合だった00年を除く16大会のデータを見てみよう。【年(出場者数)、優勝者、優勝者の星取りの順】

 94(12)蝶野正洋●○○○

 99(12)中西学○○●○

 01(12)永田裕志△●○○

 02(12)蝶野正洋●△○○

 03(12)天山広吉●●○○

 04(16)天山広吉○○○△

 05(16)蝶野正洋○●○●

 07(12)棚橋弘至△△○●

 08(14)後藤洋央紀●○●○

 09(14)真壁刀義●●△○

 10(16)小島聡○○○●

 11(20)中邑真輔●○○○

 12(18)オカダ・カズチカ○●○●

 13(20)内藤哲也●●○○

 14(22)オカダ・カズチカ○○○●

 15(20)棚橋弘至○○●●

 特徴的なのは意外にも全勝が0回(96年は長州力、06年は天山広吉がリーグ戦全4戦で勝利)で、3勝が6回(1敗5回、1分1回)、2勝が8回(2敗6回、1分1敗2回)と多数を占めていること。初戦で黒星または引き分けが9回で白星の7回を上回り、2戦目まで白星なしも6回、開幕2連勝はわずかに4回と、スタートダッシュに失敗して追い上げる形が目立つ。そして、3敗した選手は、11年に開幕3連敗した内藤が優勝決定戦に進出したことがあるが、優勝者はいない。

 つまり、優勝者に全勝か3敗の選手はおらず、開幕2連勝していない選手が多数を占めている。今大会で当てはまるのは、Aブロックはオカダ、石井、SANADA、丸藤。残念ながら開幕3連敗した前回王者の棚橋弘至は外れている。Bブロックは3試合消化時点でオメガ、内藤、中嶋、柴田、YOSHI-HASHI、エルガン、EVILの7人だが、1勝2敗の4人は30日の試合で敗れれば当てはまらない。やはり、現在の新日本をけん引しているオカダと内藤の名前はきっちり残っている。優勝決定戦はこの2人の対戦になるのではないだろうか。

 とはいえ、G1の歴史はサプライズの歴史。まだ先は長い。見るものの予想を上回るような戦いが繰り広げられることを期待する。(デイリースポーツ・洪 経人)

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