AKB総選挙、今年も注目株が続々

 6月6日に開票イベントが開催される、AKBグループの「第7回選抜総選挙」の投票が、19日から始まった。昨年の「選抜メンバー」(上位16人)のうち、卒業発表や兼任解除等で4人が不出馬を表明。さらに混沌とした上位争いが予想される。毎年、意外な新ヒロインが誕生するAKB総選挙。今回も、浮上の機会を狙う新たな注目株が続々と現れている。

 まず、昨年の総選挙で選抜に1人しか送り込めず、「惨敗」と評されてしまったNMB48。キャプテンの山本彩(21)は昨年も1位候補に挙げられたが、6位に終わっただけに、今年こそ奪首!という思いは強い、真っ先に出馬を表明しながら、実際の立候補は一番最後。開票でも最後に名前を呼ばれたい、という気持ちの表れか?また思わぬ選抜落ちに落涙した渡辺美優紀(21)の返り咲きも有力視される。次世代エース候補の白間美瑠(17)も伸び盛りだ。

 NMBの注目株は、昨年58位の上西恵(20)。昨年10月から今年3月まで放送された、フジテレビ系バラエティー番組「※AKB調べ」で、メンバー投票の結果、「美乳」「美へそ」でグループ1位、「美尻」で6位、「美脚」で9位にランクインされ、グループ1の「パーフェクトボディー」と評された。NMB内では「チームN」の副キャプテンを務め、シングル11作ですべて選抜入りするなど、安定感は抜群。上位進出が叶えば、自慢のダイナマイトボディーを披露する機会も増えそうだ。また、4期生ながらグループ内人気はトップレベルで、癒し系の笑顔が魅力の渋谷凪咲(18)も初ランクインは確実か。“クソガキ”キャラを確立しつつ、パフォーマンスのレベルも着実に上げている薮下柊(16)、一昨年の第1回ドラフト会議で3チームから1位指名された“哲学少女”須藤凜々花(18)も人気急上昇中だ。

 続いて、逆に昨年は大躍進を果たしたHKT48。こちらは当然、昨年2位に終わった指原莉乃(22)のリベンジなるかが最大の注目だ。また、昨年11位に食い込み、AKB48の38thシングル「希望的リフレイン」ではWセンターの1人に抜擢された宮脇咲良(17)も、さらに順位を上げることは確実視されている。昨年の速報発表で11位に入り、最終結果でも25位にランクインした森保まどか(17)、安定した人気を誇る兒玉遥(18)も選抜入りを視野に入れている。

 HKTの注目株は、「なこみく」の愛称で知られる13歳コンビ・矢吹奈子と田中美久。ともに昨年は圏外に終わったが、この1年で大きく飛躍。他グループのファンからも一目置かれる存在となった。とりわけ矢吹は、今年3月に発表された人事異動でAKB48・チームBの兼任が決定。台風の目となり得る勢いは、十分持っている。また、元ダイエー(現ソフトバンク)、横浜(現DeNA)に在籍した若田部健一氏を父に持ち、昨年はソフトバンクホークスの“勝利の女神”として注目された若田部遥(16)が初ランクインなるかにも注目。グラビアにも定評がある朝長美桜(17)、松岡菜摘(18)も人気は根強い。

 グループ全体を応援する“箱推し”に定評があるSKE48は、今年は「W松井」と称されるエースの一角で、昨年5位の松井玲奈(23)が不出馬。その分の票が昨年4位の松井珠理奈(18)に流れる展開になれば、珠理奈が一気に1位に駆け上がる可能性が高くなる。また昨年10位の須田亜香里(24)、12位の宮澤佐江(24)、15位の柴田阿弥(22)、17位の松村香織(25)も票を伸ばせば、SKEがグループ内の“第1党”になる可能性すら秘めている。

 SKEの注目株は、独特のキャラクターで人気の谷真理佳(19)。昨年2月の大組閣でHKT48から移籍した。松井玲奈や指原の推しメンとされ、メンバー内でも愛される存在。持ち前の“グイグイキャラ”が吉と出れば、初のランクインはおろか、一気に上位までのし上がるチャンスもありそうだ。堀北真希似の美貌とキャラのギャップに定評がある古畑奈和(18)、スレンダーボディーが人気の江籠裕奈(15)、昨年12月発売の「12月のカンガルー」でWセンターを務めた北川綾巴(16)、宮前杏実(17)もランクインを狙う。

 最後は“本店”AKB48。若手が期待に比べ、若干伸び悩んでいると評されることもあるが、やはり全国的な人気を誇るメンバーが目白押しだ。昨年1位の渡辺麻友(21)が史上初の連覇を成し遂げるか、また今年12月の結成10周年をメドに卒業することを表明している総監督の高橋みなみ(24)が有終の美を飾るか、“塩対応”で名高い島崎遥香の躍進は…、と注目度は高い。

 AKBの注目株は、次期総監督就任が決定している横山由依(22)。第3回で初めて19位にランクインすると、15位、13位、13位と安定して選抜入りするも、あと一歩の壁を破れずにいた。だが、AKBグループ全体を引っ張る立場となるだけに、期待を込めた票が集まる可能性は低くない。また、昨年2月の大組閣でSKEから移籍し、今では中心メンバーの一員に名を連ねる木崎ゆりあ(19)、「三銃士」と呼ばれる次世代候補の中でもエース格の小嶋真子(17)、かつての大エース・大島優子の後継者との評判が高い向井地美音(17)も、大ブレークの機をうかがっている。

 開票速報(今年は5月20日)の段階から、毎年のようにファン同士、そしてメンバー同士の、悲喜こもごもの場面が展開される。メンバー内でも賛否両論はあるが、かつてAKB48に在籍した増田有華(23)は在籍当時、「あいまいな理由で誰がセンターとか決まるよりは、はっきり順位がついた方が納得できる」と話していた。とはいえ、本来はわずか1曲の中での立ち位置を決める投票ながら、1年間その順位を引きずるのも確か。今年はどんなヒロインが誕生するのか、楽しみだ。

 

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