イタミ・ヒデオ KENTA新たな挑戦

 世界最大のプロレス団体・米WWE入りした元ノアのKENTA(33)が9月12日、フロリダ州で行われた新人育成ブランド・NXTの「テイクオーバー」大会に来場し、新リングネーム「イタミ・ヒデオ」として活動していくことを発表した。本名の小林健太とも1文字もかぶることない名前での再出発となったものの、日本時代と変わらない動きを見せた。

 NXTタッグ王座から陥落したアッセンション(コナー&ビクター)に襲撃されたが、故三沢光晴さんへの思いを込めるようなローリングエルボー、ミドルキックを見せ、2人まとめてのドロップキックで退治した。ひとまずキャラクターの激変はなく、テレビ生中継を見ていた日本のファンは、ホッとした思いだったろう。

 予想外に日本語でのあいさつもあった。「きょう、こうしてようやくWWEのリングに立つことができてうれしく思ってます。きょうからオレはヒデオ・イタミとして新しくスタートを切ります。みんなのヒーローになれるようにこのリングでベストをつくしたい。THIS IS DREAM COME TRUE」。“ヒーロー”というフレーズを入れたことで、「ヒデオ」イコール「英雄」であることをアピールした。

 会場には「WELCOME」と歓迎するボードを掲げたファンも目立ち、大声援で迎えられたKENTA改めイタミ・ヒデオは翌日のテレビ収録でデビュー。元WWEタッグ王者のジャスティン・ガブリエルを下し、記念すべき勝利を手にした。フィニッシュはノア時代から得意としていたダイビングフットスタンプだった。

 174センチ、81キロの体でノアを支えたエースは「33歳になるんで、悔いのないプロレスラー生活になるようやっていく」と決意し、4月末に古巣を退団。7月12日の大阪で、超人ハルク・ホーガンに見守られながらの公開契約を経て、長年思い続けたWWEでのキャリアをスタートさせた。夢を現実にしたイタミ・ヒデオなら、トップをつかみ、世界の英雄になることも不可能ではないはずだ。(デイリースポーツ・大島一郎)

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