日本女子カーリングの歴史詰まったミラクルチームが銅 藤沢「誇りを持って戦った」

 カーリング女子で銅メダルを獲得し、抱き合って喜ぶ日本チーム=江陵(共同)
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 「平昌五輪・カーリング女子・3位決定戦、日本5-3英国」(24日、江陵カーリングセンター)

 23日の準決勝で韓国に惜敗したLS北見の日本は、日本勢初となるメダルが懸かった3位決定戦で英国を下し、銅メダルを獲得した。

 4-3でリードして迎えた第10エンド。中央に英国の石を残してしまったまま、LS北見は英国のスキップ・ミュアヘッドのラスト一投を待った。力を込めたテークショットが四方に石を弾いていく。中央に残ったのは、日本を示す黄色い石。日本カーリング界初の銅メダル。言葉が出ない。それぞれの名前を呼びながら、抱き合い、泣いて、笑った。

 スキップの意地が導いた勝利だった。藤沢のショット率は83パーセントを記録。ミュアヘッドの65パーセントを大きく上回り勝利に導いた。「自分のショットに自信はあった。あとはスイーパーを信じて、チナ(吉田知)を信じて、コーチを信じて投げました」。

 すべての日本女子カーラーの夢を1つ叶えた。チーム創設者で主将の本橋は、カーリング女子の創世記を支えたチーム青森で五輪を経験。10年バンクーバー五輪後に、地元北見に戻り、LS北見を作った。サードの吉田知は前回ソチ五輪では北海道銀行の一員として主にリザーブながらも、出場も経験。“元祖カー娘”の小笠原、船山らに技術やメンタルを教えられた。スキップの藤沢は中部電力で日本選手権4連覇を達成している。

 「今まで五輪に出た先輩たちが、メダルを目指して戦ってきた実績、経験が今のチームに生かされている。その誇りを持って戦った。日本のレベルは上がっていると、先輩たちにも見せられたと思う」と、藤沢。日本各地のチームの“エッセンス”が詰まったミラクルチームが、ついに悲願を成し遂げた。

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