小田、1000メートルも渾身5位 1500に続き同種目20年ぶり入賞

 好タイムにガッツポーズする小田卓朗
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 「平昌五輪・スピードスケート男子1000メートル」(23日、江陵オーバル)

 男子1000メートルが行われ、小田卓朗(25)=開発計画研究所=が1分8秒568で、1500メートルに続く5位に入った。1000メートルでの日本勢の入賞は清水宏保が銅メダルを獲得した1998年長野大会以来。1500メートルを制したキエルド・ナウシュ(オランダ)が1分7秒95で優勝した。長谷川翼(24)=日本電産サンキョー=は1分9秒83で20位、山中大地(27)=電算=は1分10秒027で24位だった。

 小田が力強い滑りでまた5位に入った。13日、1500メートルで日本勢5大会ぶりの入賞を果たした25歳。下馬評は高くなかったが「メダルを取りに来た」と期して臨んだ初出場の五輪で、渾身(こんしん)の滑りを披露した。高地リンクを除けば自身初の1分8秒台に、拳を握りしめた。

 この種目を2006年トリノ五輪から2連覇したシャニー・デービス(米国)と同走。滑らかにスピードに乗り、パワフルに手脚を動かした。脚が重くなる最後の直線もゴールへと突き進み、実力者に先着した。

 1000メートルは昨季のW杯第3戦で3位に入り、今季は1500メートルとともに日本記録を更新。確かな成長を五輪でも印象付けた。最初のレースから9日空いても集中力を維持し、課題の安定感も備わってきたようだ。

 1000メートルでの日本勢の入賞は、1998年長野大会で銅メダルに輝いた清水宏保以来、20年ぶりだ。抜群の運動能力を持ち、大器と期待された。「届かないところではない」と挑んだ表彰台には立てなかったが、飛躍の可能性を十分に示した。

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