アイスダンスの衣装規定とは 透ける素材は減点、セクシー化に警告
平昌五輪で19日、フィギュアスケート・アイスダンスのショートダンス(SD)が行われ、またも衣装がはだけるハプニングが発生した。優勝候補のフランスペア、ガブリエラ・パパダキスとギヨーム・シゼロン組で女性のパパダキスの乳首が露出してしまい、NHKの中継映像でも映し出されてしまった。アイスダンスでは、11日の団体戦でも韓国のミン・ユラが衣装のホックが外れ、脱げかけながら演技し、話題になったばかり。今後は、衣装の“安全性”も議論の対象になりそうだ。
フィギュアの衣装に関しては、露出度の高い衣装は裸体を連想させるのはNG、などさまざまな規制がある。さらに、ISU(国際スケート連盟)は昨年、平昌五輪に向けた規定として、シアー(肌が透ける)素材の衣装を減点対象に加えた。年々“セクシー化”が目につくフィギュア衣装について警告したのだ。
「氷上の社交ダンス」と呼ばれるアイスダンスには、女性はスカートを着用しなければならない、などのルールもある。
規制のきっかけは、1988年カルガリー五輪で金メダルを獲得したカタリーナ・ビット(ドイツ)さん。スカート部分が羽根だけの露出度の高い衣装がセクシーすぎる、などと議論を呼び、ルール化されるようになった。
衣装の一部が氷上に落ちたら、転倒と同じ1点減点、というルールもあるが、今回のフランスのペアの場合、意図的な露出でなかったことから、減点対象にはならなかったとみられる。