金藤、金メダルを獲得 “競泳界の澤”が快挙

 女子200メートル平泳ぎで獲得した金メダルを手にする金藤理絵=リオデジャネイロ(共同)
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 「リオ五輪・競泳女子200m平泳ぎ・決勝」(11日、五輪水泳競技場)

 今季、世界ランク1位の金藤理絵(27)=Jaked=が2分20秒30で金メダルを獲得した。日本女子の同種目での金メダルは1992年のバルセロナ大会の岩崎恭子以来、24年ぶりとなった。

 100メートルを2位で折り返した金藤はその後、先頭に立つと、圧倒的な泳ぎで2位に1秒67もの大差をつける完勝だった。

 大学2年、19歳で出場した北京五輪は7位入賞も、4年後のロンドンは選考会で敗退。一時は引退を考えたが、加藤健志コーチ(50)と二人三脚でようやく金メダルをつかんだ。

 金藤はレース直後のインタビューで「ちょっと、まだ信じられないですが…。加藤コーチのことを信じ続けて本当によかった。(北京五輪からは)いろんな8年間だったんですが、加藤コーチだけでなく、一緒に練習してきた仲間や、戦ってきた同じ平泳ぎの選手や家族だったりに応援してもらって、ここまでやってこれたと思います」と実感が沸かない様子で振り返っていた。

 レース直後は戸惑いの表情さえ見せていたが、その後の表彰式でようやく笑顔が。その後、スタンドの声援に手を振って応える際には思わず涙ぐむ場面も。「終わった直後は何だか自分でも分からない気持ちで…。やっとうれしいという気持ちが生まれました」と笑みをこぼした。

 顔立ちが似ていることから「競泳界の澤穂希」とも呼ばれる27歳は、初の国際大会で獲得したメダルが、ピカピカの金メダルとなった。

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