元ボディービル朝山端、序二段初日白星

大相撲名古屋場所で白星スタートを飾り、たくましい上腕筋のポーズを取る朝山端(愛知県体育館)
2枚

 「大相撲名古屋場所・初日」(12日、愛知県体育館)

 ボディービル出身の西序二段47枚目の朝山端(あさやまばな=高砂)が櫻(高田川)を破って白星スタートを飾った。

 序二段に番付が上がっても、突き押しに徹するスタイルは変わらない。朝山端は両腕をクロスするような体勢から立ち合いで思い切り当たると、馬力にまかせて力強い突き押しで圧倒。見事な速攻劇で勝利を手にした。

 「一番一番集中して取るだけです」と会心の内容にも表情は引き締まったまま。名古屋は今まで訪れたことがなかったこともあって、暑さでバテた時期もあったそうだが、盛り上がった全身の筋肉はやはり目立っている。

 それでも、3月に入門してからはボディービル用の筋肉から、相撲仕様の戦えるマッスルにするため、プロテインなどの摂取をやめてひたすらちゃんこを食べまくり、ウエートトレーニングではなく相撲の稽古だけで鍛えている。

 これからも目標である関取に向かって、ひとつひとつ白星を手にしていくだけ。「ようやく相撲部屋の生活にも慣れてきました」と少しだけ笑顔をのぞかせた。序ノ口だった5月の夏場所は6勝1敗。今場所も同様の好成績を残せば、一気に三段目に昇進する可能性もある。大きな飛躍を目指す朝山端から目が離せない。

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