サッカーのＪ２熊本は２日、熊本地震のため、休止していた全体練習を熊本市内で再開した。４月１５日以来約半月ぶりにチーム全体で体を動かし、元日本代表の巻誠一郎選手は「サッカーの楽しさを実感できた。同時にやらないといけないという責任感もある。これからは言い訳なしでやるしかない」と力を込めた。

　選手たちは午前１０時ごろに練習場に現れ、グラウンド中央で円になり、犠牲者へ黙とうをささげた。ミニゲームなどで汗を流す姿は活気に満ち、岡本賢明主将は「また新たなスタートとして頑張っていきたい」と気持ちを引き締めた。

　４月１６日未明に最大震度７を記録した本震後、多くのスタッフや選手が「車中泊」などの不便な生活を強いられた。少しずつ復旧に向けて動きだしているものの、余震も続いており、自宅に帰れない選手が数人いる。チームはリーグ戦の５試合が中止となり、１５日に千葉市のフクダ電子アリーナで行われる千葉戦で復帰する。