ハリル氏左利き重視?選手寸評要旨

 日本サッカー協会が5日、アウェーで行われるW杯ロシア大会アジア2次予選のシンガポール戦(12日)とカンボジア戦(17日)の日本代表選手を発表した。10月の代表戦から6人を入れ替えたバヒド・ハリルホジッチ監督の発言から各ポジションで左利きの選手を探していること、前線でパワータイプの選手を求めていることがうかがえた。

 以下、メンバー発表の際に行った各選手についてのコメント要旨。

 (発表前に)

 「何人かの選手はいません。他の選手にチャンスを与えたい。もっともっと頑張ってくれというメッセージをこめています」

 ▽GK

 (西川、東口へは特にコメントせず)

 ・林彰洋(鳥栖)について「長い間追跡していた選手です。少し膝に問題をかかえていて我々はこれまで選んでいなかったのですが、ここのところ、高いレベルでプレーしてくれています」

 ▽DF(センター)

 ・吉田麻也(サウサンプトン)について「(プレミアリーグのリーグ杯で)左足でシュートを決めました」

 ・槙野智章(浦和)について「FC東京戦で彼もいいゴールを決めました。ディフェンス面ではそこまでいい仕事でなかったかもしれませんが」

 ・森重真人(FC東京)について「森重も打撲があって、打撲をしながらプレーをしていたんですが、今のところしっかり回復してここに呼んでいます」

 ・丸山祐市(FC東京)について「丸山はまだほぼ(代表を)経験していない。左利きも少ない。特にセンターバックではですね。彼にも見るためにチャンスを与えたい」

 ▽DF(サイド)

 ・酒井宏樹(ハノーバー)について「けがで前回は来なかったですが戻ってきます。攻撃面ではたらきかけてセンタリングというのがこの2試合大事なので、彼は重要です」

 ・長友佑都(インテル・ミラノ)について「彼も右サイド、左サイド両方できるので、競争を高めてくれる。彼はものすごくプロフェッショナルで、集中してやってくれている。彼の存在がグループに必要です」

 ・藤春廣輝(G大阪)について「今回の試合では両サイドから良いセンタリングが必要です。米倉から席を奪ったと言えます。前回の試合では米倉はそこまで良かったとは言えないと思います。そして左サイドの候補として藤春が席を奪いました。彼の駆け上がり、センタリング、スピードに期待しています」

 ▽守備的MF

 ・長谷部誠(E・フランクフルト)について「我々のキャプテンです。クラブでは右サイドですが、中盤でやってほしい。右手にちょっと問題がある。それがトレーニングやゲームに影響はないと思います」

 ・山口蛍(C大阪)について「私は個人的に2部リーグは行けていないが、クオリティーはある。かなり向上する余地がある選手だと思っています」

 ・遠藤航(湘南)について「前回はけが。彼もかなりのことが向上できる。若いですし。将来A代表を引っ張っていく選手になってほしい」

 ・柏木陽介(浦和)について「後ろからの組み立てる能力がある選手。運動量、ゲームビジョン、パス、左利きでもある。中盤に左の選手がいるのは面白いこと。FKにも影響しますし、彼にはものすごく期待しています。特に中盤の低いところからFWへつないでほしい。彼のゲームビジョンは面白いですし、背負っていてもワンフリック(背中の方向にダイレクトで入れるパス)で背後に入れられる。そういった選手は数少ない」

 ▽攻撃的MF

 ・香川真司(ドルトムント)について「いいパフォーマンスでクラブで活躍しています。得点も取っていますが、特にラストパスですね。ずっと試合に出続けています。時には休憩してほしい。シーズンは長いですし、フィジカル的にはモンスターではない。A代表でも時々、休憩させています」

 ・清武弘嗣(ハノーバー)について「香川と清武は競争してほしいなと思います。けがから回復したところで、今朝、情報が入ってきて少しけがをしている。トレーニングもしなかったと。オペをしたところと場所は違うが近いところを打撲しているとのことだった。清武が2試合連続で今回出るかは確定していません。日本のドクターがドイツにいますので診察してもらおうかなと思っています」

 ▽FW

 ・本田圭佑(ACミラン)について「プレーはそこまでできていませんが、コンタクトを毎日のようにとっています。トレーニングをもっとしてほしいと言いたい。(代表内の)競争はかなり高まっています。自分のレベルをキープし続けないといけない」

 ・南野拓実(ザルツブルク)について「右サイドのFWとして活躍することを期待しています。ゴールゲッターと思っています。若い世代とともに我々リスクを負わなければならない。2、3年後にはまったく違うレベルに経験を踏まえてなっていると思う。(選出は)将来も踏まえた準備ですね」

 ・原口元気(ヘルタ)について「クラブで常にプレーしています。いろいろなポストでプレーできると思っています。サイド、中央、ゲームの展開によって変えることができる。コンプリートな選手です。運動量も多いですし、(ゴールまで)16メートルの中にもっともっと入ってほしい。もっともっと点をとってほしい」

 ・宇佐美貴史(G大阪)について「最近少し疲れているような気がします。得点率が下がっている気もします。リーグ戦も全て出ていますし、アジアチャンピオンズリーグも準決勝までプレーしました。それもあってフレッシュな状態でないのかもしれません。ただ、そうであったとしても能力がかなり高いので呼びました。日本のフットボールでこんなに能力の高い選手はいません。我慢をしつつ成長させていきたい。この選手をかなり信じています。ただ、能力だけでは(代表選手として)十分ではありません」

 ・岡崎慎司(レスター)について「彼も全試合で100%出し切る選手なので、今はパフォーマンスが落ちています。すべてのところに顔を出してくれる。最近はそこまで試合に出ていない。彼のプレーのリズムが我々に必要です」

 ・武藤嘉紀(マインツ)について「日本人で3点を取った(ハットトリック)。日本の選手では(あまり)起きないこと。とてもうれしいです。身長はそこまでないですが、勇気、プレーは強いと思う。ドイツのフットボールは彼に適合する。彼のためのスペースがある。ただ、彼は背後を走っていても、ボール保持者とのシンクロ(同調)がない。オフサイドになってしまったり。そういった選手にはオブリックランニング(斜めの走り)を身につけさせたい」

 ・金崎夢生(鹿島)について「(代表チームには)真ん中に少しパワーが足りない。センタリングを有効に利用できる選手はいないかなと探していました。今回は金崎を直接、トレーニングしながら見たい。ここ数ヶ月、かなり良い仕事をしてくれています。真ん中(センターFW)だけではなく、たくさんのところに動いてくれます」

 (続けて)「フィジカル的な大きさはそこまでないのですが、デュエルの中でボールを守りながらスピードもつかえる、戦えるしヘディングもうまい。昨日、見つけたわけではありません」

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