サッカー男女で北朝鮮に連敗

 「東アジア杯、日本1-2北朝鮮」(2日、中国・武漢)

 日本代表に初招集、初先発となったMF武藤雄樹(26)=浦和=が先制ゴールを決めたが、後半に北朝鮮に2点を許し逆転負けを喫した。バヒド・ハリルホジッチ監督が就任してから5試合目で初黒星となった。前日の女子代表なでしこジャパンと合わせて、男女で2日連続で北朝鮮に敗れる屈辱を味わった。

 ハリルホジッチ監督は「(試合を)分析するのは簡単。フィジカル的に準備ができていなかったと思います。決定的なチャンスがたくさんあったが、仕事をしきれませんでした。2メートルぐらいある(北朝鮮の)選手が2つの決定的なプレーで試合を決定づけました」と、6月のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に続き決定力不足が招いた結果とした。

 日頃から発言している「野心を見せる」ことについては「しっかり見せたと思う」としたが、「フィジカル的な問題で制限されてしまったと思います。選手がすごく疲れていたので、フィジカル的な忍耐が足りなかったと思います」と指摘。7月29日まで国内のリーグ戦を戦い、事前合宿がないまま現地入りすることに、メンバー発表会見の時点で不満を漏らしていたが、懸念していた通りの結果になってしまった。

 試合は前半3分、右サイドから早いタイミングで遠藤が上げたクロスに、中央を抜け出した武藤が反応。ダイレクトで蹴り込んだ。A代表デビュー戦でのゴールは昨年9月9日のベネズエラ戦で決めた柴崎岳(鹿島)以来、29人目の快挙だった。

 しかし、後が続かない。宇佐美(G大阪)、川又(名古屋)、永井(名古屋)とFW陣はチャンスを作るが、得点には至らない。反対に日本が間延びしたこともあり、北朝鮮に攻め込まれるシーンが前半30分ごろから増えていた。

 後半11分に柴崎を宇佐美に代えて投入。同27分に興梠(浦和)を川又と交代、同39分には浅野(広島)を永井に代えて入れたが、攻撃のスピードは速まらず、流れは大きくは変わらなかった。柴崎は守備ラインまで顔を出し、後半18分、後半35分にミドルを放つなど存在感を見せたが、試合を決定づけるには至らなかった。

 逆に北朝鮮は後半21分に長身のパク・ヒョンイルを投入し、ロングボールに勝機を求めた。狙いは的中し、後半33分にパク・ヒョンイルが頭で落としたボールをリ・ヒョクチョルが決めて同点とすると、同43分には、左サイドからの高いクロスを再びパク・ヒョンイルが頭でねじ込んで勝ち越した。

 主将を務めたDF森重(FC東京)は「相手が高い選手を入れてきたので、それにタイしてのセカンドボールの反応というトレーニングはやっていたんですけど、そこをうまくできなかったなと思います」と守備を反省した。その上で、「やっぱり、決められるところで決めないとこういう結果になるのかなと。次に向けて、準備をしてやっていきたい」と決定機を逃したことが黒星を招いたと分析した。

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