「Ｊ２、横浜ＦＣ０－０札幌」（４日、ニッパツ）

　後半３２分から途中出場し、自身が持つＪリーグ最年長出場記録を４８歳４カ月８日に更新した横浜ＦＣのＦＷ三浦知良（４８）が、女子Ｗ杯でＭＶＰ候補に選ばれたＤＦ有吉佐織（２７）＝日テレ＝に元祖キングとしてキングの称号を公認した。

　有吉は「キング」というあだ名をつけられていたことがある。このことを伝え聞いたカズは「光栄ですよ」とひと言。キングの称号も公認かと話題を振られ、「もちろん。公認もなにも、僕がオフィシャルじゃないですから」と笑顔で返した。

　右サイドバックとして、なでしこジャパンの決勝進出に貢献した有吉は、普段はフットサル施設で働いている。このことを知っていたカズは「有吉さんはサッカーやっている以外にお仕事をしながらあそこまで（活躍している）。世界一の選手に手が届くところまでいった。サッカーしかやっていない僕らはもっと頑張らないとなと、つくづく、しみじみと思いました。なでしこは僕らに勉強をさせてくれるなと」と、最大級の敬意を払った。

　右太もも裏痛からの復帰２戦目はノーゴールに終わった。「体のキレや試合体力は（今年）４月ぐらいとは違う」と、コンディションは復調の途中。だが、「あれだけ（練習を）やって（自分は）なんでへたくそなんだろうと思います」と、なでしこの、そして有吉の活躍にプロ選手３０年目のカズが刺激を受けている。

　日本時間６日朝に行われる米国の決勝戦に勝ち、連覇を達成した場合にはチームへのプレゼントを考えている。「練習中なんで見られないですけど。イメージだけは持っています」。なでしこの奮闘は、日本サッカー界の生きる伝説も勇気づけている。