南アW杯で巨額賄賂か スイス捜査当局、FIFA捜索

 【ニューヨーク共同】国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、南アフリカが招致した2010年のワールドカップ(W杯)をめぐり、南ア側からFIFAの元副会長側に1千万ドル(約12億円)の賄賂が渡っていた疑いがあることが27日分かった。米検察当局の起訴資料で明らかになった。

 捜査を主導する米ニューヨークのブルックリン連邦地検は「(今回の起訴は)取り組みの端緒にすぎない」と言明し、FIFAの徹底捜査を宣言。スイス捜査当局はチューリヒにあるFIFA本部を家宅捜索し、コンピューターなどを押収した。米欧にまたがる捜査がどこまで拡大するのか予断を許さない状況だ。

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