女子イタリア代表監督は名サイドバック
女子W杯カナダ大会(6月6日開幕)で連覇に挑むサッカーの女子日本代表「なでしこジャパン」と28日にキリンチャレンジカップで対戦する女子イタリア代表のアントニオ・カブリーニ監督(57)とDFサラ・ガマ(26)=パリサンジェルマン、MFマルティナ・ロスッチ(23)=ブレシア、メラニア・ガッビアディニ(31)=ベローナの3選手が27日、長野市内で公式会見に出席した。
女子W杯の出場権を逃したイタリアにとっては、9月から始まる17年欧州女子選手権予選に向けた強化試合となる。カブリーニ監督は「国際的に日本のサッカーはお手本となっている。世界レベルとイタリアのギャップを埋めていきたい。(イタリアが)世界でどのレベルにいるのか確かめることが目的」と話した。
カブリーニ監督はイタリア代表として73試合(9得点)に出場した世界屈指の左サイドバック。82年W杯スペイン大会では積極的な攻撃参加でイタリアの3度目(当時)となるW杯制覇に貢献した。2次リーグ初戦のアルゼンチン戦(2○1)ではチーム2点目のゴールを決め、W杯史上に残る名勝負とされる同ブラジル戦(3○2)では、左足クロスで得点王に輝いたFWパオロ・ロッシの先制点をアシストした。
85年のトヨタ杯では、ミシェル・プラティニ(フランス)を擁した欧州王者ユベントス(イタリア)の一員として来日。南米王者のアルヘンチノス・ジュニアーズ(アルゼンチン)を2-2からのPK戦(4-2)の末に下して、初のクラブ世界一に輝いている。