武藤劇的V弾 大久保から主役奪った

 「J1、FC東京2-1川崎」(2日、味スタ)

 川崎のFW大久保嘉人(32)が歴代単独4位となるJ1通算140点目(今季7点目)を挙げたが、勝利には結びつかなかった。

 0-0で迎えた前半21分、左45度、ゴールまで20~25メートルの地点で得たFKの場面で、MF中村が蹴ったボールはファーサイドの大久保へ。これを頭で合わせて先制ゴールを奪った。

 三浦知良(横浜FC)を抜く得点を挙げ、コーナーフラッグ付近で公約通りに三浦の代名詞であるゴールパフォーマンス「カズダンス」を披露。若干、ステップはたどたどしかったものの、GK西部も含めてイレブン一丸で喜びをわかちあった。

 前半は川崎ペースで進んだが、後半19分にDF車屋がこの日2枚目のイエローカードで退場。FC東京に反撃のチャンスが訪れた。

 同26分に右45度からFC東京が直接FKのチャンスを作ると、DF太田が低い弾道で直接決めて同点とした。

 そして後半42分、試合を決めたのはFC東京のエースだった。左サイドで得たFKで、太田が蹴ったクロスにFW武藤がゴール前で頭で合わせネットを揺らした。このリーグ戦3試合ぶりとなる今季6点目が決勝ゴールとなった。

 武藤はヒーローインタビューで「(太田)宏介君から素晴らしいクロスが来たので自分は当てるだけでした。絶対優勝する気持ちでいるので。ファン、サポーターの方とみんなが一丸となって頑張りましょう」と第1ステージの優勝を宣言し、サポーターを沸かせた。

 多摩川クラシコとも呼ばれる両チームの試合は熱戦になることが多く、4万2604人が来場した。今回はJ1通算得点を積み重ねる大久保が主役となるかに見えた展開で、海外移籍が注目されている武藤が主役を奪った。

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