「Ｊ２、岡山３－０熊本」（１９日、Ｃスタ）

　岡山が３ゴールの快勝で５位に浮上した。

　大分から今季新加入のＦＷ伊藤大介（２８）が猛攻の火付け役となった。前半３０分、右サイドを突破した元日本代表ＭＦ加地亮（３５）からのクロスを、中央に走り込んだ伊藤が完璧なタイミングでヘディングシュート。ボールはクリアを試みた相手の足に当たった後、ネットを揺らした。

　移籍後初ゴールとなる先制弾。前日１８日の誕生日を自ら祝う“バースデー弾”でもあり「いろいろ重なってよかった。何よりチームが勝てたのがうれしい」と、２８歳のゴールハンターは声を弾ませた。

　後半２２分には同じく今季新加入のＦＷ矢島慎也（２１）が続いた。ＦＷ染矢一樹（２８）のシュートが相手ＤＦに当たったこばれた球を、落ち着いて左足で押し込んだ。前々節の徳島戦で挙げた初ゴールに続く今季２点目に「冷静に決められてよかった」と笑顔。矢島はその３分後、右サイドから相手ＤＦの裏へ絶妙のパスを送り、ＦＷ押谷の今季４得点目をアシストした。

　躍動した攻撃だけではなく、元日本代表ＤＦ岩政大樹（３３）を中心とした守りも堅固さを見せつけての完封勝ち。盤石の内容での今季４勝目に長沢徹監督（４６）は「集中力を持ってプレーできていた」と満足そうに話した。