ボスニアでサッカークラブ設立へ

 ボスニア・ヘルツェゴビナの民族紛争(1992~95年)の激戦地だった南部モスタルで、サッカー日本代表の元主将、宮本恒靖さん(37)がサッカーを通じて民族の和解と共存を支援しようと、来年秋に子供のクラブを開設する準備を進めている。モスタル市は既に施設を確保し、改修に必要な約3千万円の資金援助を日本政府に要請、政府は拠出を検討する。

 ボスニアは旧ユーゴスラビアの解体に伴い、激しい民族紛争に突入。モスタルではイスラム教徒とクロアチア系住民が市中心部の川を隔てて戦い、街が破壊された。現在も両民族の居住区域が分かれて分断が続くなど、民族の融和は大きな課題だ。

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