C大阪痛恨ドロー、5試合勝ち星なし

前半、激しく競り合うC大阪・南野(右)と甲府・青山(左)=撮影・吉澤敬太
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 「J1、甲府0‐0C大阪」(23日、中銀スタ)

 勝利が遠い。C大阪は試合を通じてボールを支配しながらも、前線にFWクリスティアーノ1人を残して守備を固める甲府ゴールを最後までこじ開けることはできなかった。2試合連続ドローに終わり、リーグ戦5試合勝ち星なしとなった。

 就任後のリーグ戦初勝利がまたもお預けとなったペッツァイオリ監督は「アウェーで無失点に抑えたのは一つの前進。チームは成長曲線上にいると確信している」と、敵地での勝ち点1に多少の満足感も漂わせたが、試合中にはピッチ脇のペットボトルを蹴り上げるなど怒りをあらわにしていた。

 出場停止明けのMF南野が3トップの左サイドでスタメン復帰。“みそぎ弾”も期待された19歳だったが、タッチライン際に大きく開くことを要求されているためゴールから遠ざかってのプレーに終始。シュートを1本も放つことなく、後半36分に失意の表情でピッチを去った。南野は「自分の中では課題は分かっている。次に生かしていけるように、いい方法を見つけていきたい」と前を向いた。

 前節横浜M戦でJ1初出場初得点を挙げたMF平野が2試合連続スタメン出場となった。試合会場の山梨中銀スタジアムは、J2富山に在籍していた10年4月にJリーグデビューを果たした場所だ。思い出のピッチで2戦連発を目指したがノーゴール。前半6分に左足でシュートを放ったが「少し力みが出た」と反省が口を突いた。

 勝ち点1を手にしたことで順位は13位と一つ上がった。ただ、降格圏内の16位甲府とは勝ち点1差のままだ。勝ち切れない試合が続くが、主将の日本代表MF山口は「曜一朗くんが抜けただけでなく、新しい選手も何人か入って選手同士の噛み合わせもある」と連携を深めていく必要性を説いた。

 次節鳥栖戦(27日、金鳥ス)でリーグ戦は折り返しとなる。試合後には敵地まで駆け付けたサポーターからブーイングも浴びせられた。「今は耐え時なのでサポーターも一緒に耐えてくれれば嬉しい」。主将の責任を背負い、山口は前を向いた。

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