米プロリーグ（ＭＬＳ）チバスＵＳＡに移籍する元サッカー日本代表の加地亮（３４）が２６日、大阪・吹田市内で記者会見を行った。会見には約３００人のサポーターも集まった。

　８年半在籍したＧ大阪を「人間としてもサッカー人としても成長したい」と、シーズン途中で去る決断をした。「大変なときに自分のわがままな選択で移籍を決め、申し訳ない。感謝の気持ちでいっぱい」とあいさつ。フィジカル重視のサッカーをするアメリカへの移籍だが「いつまでも強い、アグレッシブな選手でやってきたい」と、涙を流すサポーターもいる中、力強く話した。

　海外移籍を視野に入れだしたのは４年ほど前から。「長い人生を考える上でもっと成長したい、いろんなキャリアを積んでいきたいと思った」という。

　１年ほど前から家庭教師をつけ、車の中で英語を聞きながら語学の勉強を続けてきた。それでもコミュニケーションは「ノリと勢いとジェスチャー」宣言が飛び出すなど“加地節”は健在。１番の思い出は「ファン感（謝デー）」と話し、周囲を笑わせた。

　現在チームはＪ１で１６位と、Ｊ２降格圏にいる。「絶対巻き返してくれると信じている。こっち（日本）のニュースになるくらい自分も頑張りたい」。海の向こうから“加地節”が聞こえてくる日は遠くない。