ザック退任会見で「日本の方々に感謝」

  サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)が25日(日本時間26日未明)、日本代表が拠点を置いたブラジル・イトゥで会見し、日本代表監督を退任することを発表した。以下はザッケローニ監督の会見要旨。

 「結果に関しては残念な気持ちで満足いきません。GLを突破する、強い意気込みでこの大会に臨んだわけです。

 残念な気持ちが強いというのも、やはり、前に行こうと、行ってやろうという気持ちが強かった分、結果がついてこなかった。つまり悔しい気持ちが強い。

 ザックジャパンが4年前に始動して、現状を見ながら先をみてチームづくりを進めてきました。

 日本選手の特徴を吟味しました。技術は世界で通用するだろう、フィジカルは足りない部分があるだろう、という分析をして、スピードに乗ったインテンシティのあるサッカーを展開しようとチームづくりを進めてきた。

 そういう意味では方向性の意味でやってきたことは間違っていないと思う。この4年間やってきた道を継続してやっていくと思う。

 さらに格上と言われる相手にも勇気を持ってしかける姿勢を植え付けてきた。これが日本らしいサッカーなんだ、というものを勇気を持って挑んでいこうという姿勢をこの4年間で植え付けてきた。

 それに関しては選手に感謝をしなければならないと思っている。信念を感じてくれて実行してくれた。少しずつ成長を見せてくれたと思っている。

 うちだけでなく世界の代表チームと同様に、常にいい成績が出ていたわけではないですが、4年間を通して見るといい結果が出ていたのでは、いい戦いができていたのではないかと思っている。

 4年間の総括としては当然、W杯本大会に臨むにあたってできる限り前に駒を進めたいという思いはあった。

 本大会に臨むにあたって、自信もありました。短期間ではありますが、3試合まで凝縮されている日程でスタートでつまずいてしまい、思うような戦いができなかった。

 これまでもそうしてきましたように、日本代表メンバーを私が選び、戦術は私が決めた上での結果なので、責任はすべて私にある。責任をきちんと取りたいと感じている。ランチの時間に全員が集まりましたので、選手たちスタッフ、協会の方々、支えてくれたすべての方々に感謝を述べてこの4年間ありがとうと伝えた。

 彼らにも、選手スタッフにもここで言ったことと同じことをいいました。もう一度選べるとしても同じ選手、メンバーを選んだだろうという言い方をした。チョイスにも自信がある。いろんな事情があっていい状況に好転しなかったが、もう一度やらせてもらえるとしても同じ選択をしただろうと彼らには伝えました。

 彼らには本当にメンバー、スタッフの監督であることでうれしかったと思う。誇りに思っていると伝えましたし、日本代表という素晴らしい代表チームの監督というポジションにいられて誇りに思っているという話をしました。

 全身全霊を込めて日本代表の成長を促すためにやってきたつもりです。

 当然、課題や足りないところはありまして、コンフェデ杯やW杯で思ったような結果が出なかった。

 足りないところはあると思っていて、昨日(コロンビア戦)に関してデータを見ると支配率やシュート、攻撃回数、CK、FK、パスの成功率は相手をすべて上回っているにもかかわらず結果を見ると4-1で負けている。何か足りないところはあると思う。

 すべての面で上回っているのに4-1で負ける。何かが足りないことは言えると思っている。それを踏まえて、今朝、協会の方々と話しをしました。ランチの時間には選手と話しをしました。やはり日本代表を離れなければいけないと思っている。

 足りないものを新しい監督が埋めてくれる。このチームをさらに強くしてくれる。その時期がきたのかなと思います。

 そういう意味では協会のスタッフ、メディカルのスタッフ、広報の方、総務の方、スポンサーの方々、サポーターの皆さんに温かく見守ってくれてありがとうといいたい。日本全体に素晴らしい時間をありがとうということを伝えたい。何不自由なく仕事に専念させていただいた。濃密な時間を過ごすことができた。充実感と感動にあふれる4年間だった。

 4年前に来た頃は日本のことをほとんど知らなかったわけですが、温かく迎え入れてくれて、近くにいてくれた当時の日本の方々にも感謝をしたい。それは強く私の心に残り続けるだろう。

 アリガトウ」

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