井上尚弥V2!世界戦初の判定勝ち

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(8日、有明コロシアム)

 ダブル世界戦「ボクシングフェス5・8」が有明コロシアムで開催され、メーンのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでは、王者・井上尚弥(23)=大橋=が3-0の判定で、同級1位の挑戦者ダビド・カルモナ(24)=メキシコ=を下し、2度目の防衛に成功した。

 初回から井上は鋭い右ストレート、左フックで追い込む。早いラウンドでの決着も期待される序盤だったが、その後は連打を許さないカルモナを攻めあぐねる。5回、6回と強引に仕掛けても捕らえきれず、最終回に猛ラッシュから右ストレートでダウンこそ奪ったが、世界戦初の判定勝利となった。スコアは2人が118-109、1人が116-111。

 “怪物”と称される井上は2014年12月に11度防衛中だったオマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回KOで粉砕して同級王座を獲得。その試合で右拳を故障したが、復帰戦となる昨年12月の初防衛戦では同級1位のワルリト・パレナス(フィリピン)に2回TKOで圧勝。今回、2試合連続で1位の挑戦者を迎えた。

 カルモナは、井上が拳を痛めて休養中だった15年7月にパレナスと同級暫定王座決定戦を行ったが、これが三者三様のドロー。井上への挑戦権を確定できず、パレナスに先を譲るかたちとなっていた。遅れて巡ってきたチャンスで、井上の強打を避ける技巧派らしさは見せた。

 初めて12ラウンドを戦い抜いた王者は「みなさんの期待を見事裏切っちゃいました。ゴールデンウイーク最終日、母の日、こんなみっともない試合ですいません。これからもいろんな意味で皆さんの期待を裏切ると思いますが、よろしくお願いします」とリングで語った。

 井上の通算戦績は10戦10勝(8KO)。カルモナは23戦17勝(6KO)2敗4分け。

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