曙陣営「明らかにミスジャッジ」

 「格闘技・RIZIN」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 12年前の大みそかからの因縁マッチとなった曙太郎-ボブ・サップは、曙が試合中に後頭部を出血したことで2ラウンド後に判定となり3-0でサップが勝利した。曙陣営はサップが反則である後頭部への打撃を繰り返したと主張。「もう一度VTRを見ていただいて、ジャッジ、レフェリーに忠告をしようと思っています」と明らかにした。

 12年ぶりのリベンジは果たせないまま終わった。相手が反則をしていると思ったかと問われた曙は「僕はね。まったく…。(試合を)やっているからそんなこと気にしなかった」と認識していなかったと振り返った。ただ、「これで判定されるのかなっていう。複雑な気持ちはありますね」と渋い表情で語った。

 試合序盤は曙が巨体を生かした突進で攻めた。「自分は練習した通り攻めていたと思う」というプラン通りの展開だったが、サップが放ったフックのうち、一発が曙の後頭部を切り裂くと流れが変わった。出血は止まらず、合計4度のドクターチェックを経て、2ラウンドまででの判定で勝敗を決めることになった。また、2ラウンド開始前には、後頭部へ打撃を加えたとしてレフェリーのシーザー武志氏からサップにイエローカードが出ていた。

 曙陣営は試合後の会見で「(サップが)明らかに後頭部を殴っていて、後頭部から血が出て、イエローカードも出ているのに(2ラウンドでも)後頭部を殴っていた」と主張した。今後、「こちら側からはもう一度VTRを見ていただいて、ジャッジ、レフェリーに忠告をしようと思っています。明らかにミスジャッジだと思います」と判定への不満を口にした。

 試合中に背中が真っ赤に染まってしまうほど出血量は多かった。「ここまでひどいの(出血)は初めて」と振り返った曙は、再戦について「できれば(やりたい)」と求めた。

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