ジェイコブス85秒殺!友人同士の対決

 1回、クイリン(手前)をロープに詰め攻勢に出るジェイコブス=バークレイズ・センター(撮影・大橋小太郎)
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 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(5日、ブルックリン)

 WBA世界ミドル級タイトルマッチが5日(日本時間6日)、米ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズセンターで開催され、王者ダニエル・ジェイコブス(米国)が元WBO同級王者ピーター・クイリン(米国)に1回1分25秒でTKO勝ちを収めた。

 ブルックリンに本拠地を置く選手同士が地元で雌雄を決する“ブルックリンダービー”として注目されたカード。実力者対決の決着は予想外に早かった。

 1回開始早々にジェイコブスが右ストレートでダメージを与えると、クイリンは足元が定まらない状態に。王者がすかさず連打で畳み掛けると、ダウンこそなかったものの、反撃できない状態の挑戦者を見てレフェリーがストップをかけた。

 3度目の防衛を果たしたジェイコブスは31勝(28KO)1敗。初黒星のクイリンは32勝(23KO)1敗1分になった。

 もともと友人同士の2人。試合後、ジェイコブスが「彼には愛していると伝えた。僕にとってブラザーのようなものだからね」と語れば、クイリンも「ボクシングではこういうこともある。(敗北を)受け止めなければいけない」と負けを認め、試合後のリング上ではリスペクトの言葉を交わし合った。

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