安川悪斗 壮絶半生「学生さんも見て」

映画「がむしゃら」の舞台あいさつで笑顔を見せる安川悪斗=大阪市淀川区の第七藝術劇場
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 スターダムの2月22日・後楽園ホール大会の世IV虎戦で顔面に重傷を負い、10月復帰を目指す女子プロレスラー・安川悪斗(28)が23日、大阪市の第七藝術劇場で行われた自身のドキュメンタリー映画「がむしゃら」の公開初日舞台あいさつに登壇した。

 壮絶な半生を追った同作を安川は前日22日、東京で初めて劇場のスクリーンで鑑賞したことを告白。「自分の映画だから自分では分からないですけど」と言いながらも、上映中に笑い声が聞こえたり、涙してくれる観客を生で見て思うところがあったという。

 同作では、いじめ、恵まれない家庭環境、暴力、人間不信などが描かれている。最初に両親に見せた時には「2人とも泣かせてしまいました」と告白。「皆さん一つや二つ心に思い当たる節があると思う。重たいかもしれないけど、特に学生さんにも見てほしいと思ってつくりました」と、女優・安川結花として真剣な表情で訴えた。

 最後はヒールレスラー・安川悪斗に“変身”して、客席に向かって絶叫。「てめえら、よく来たな。私、しばらく出ないけど、プロレスファンのやつら、私が誰だか分かるか?安川悪斗だ!てめえら、今日はTシャツ、ヨロシク!以上」ときっちり物販の宣伝をして笑いを取っていた。

 同劇場では6月5日までレイトショー上映。ほかに関西地区では6月13日から兵庫・元町映画館と京都みなみ会館で順次公開。

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