カブキ、小鹿と138歳対決
「天龍プロジェクト」(3日、新宿FACE)
72歳のグレート小鹿と66歳のザ・グレート・カブキが“合計138歳対決”を行った。ともに日本プロレスに入門し、デビューした超ベテラン。試合前から後輩のカブキが気合満々で「おい、小鹿出て来い!この野郎!50年前、新弟子のころ、よくいじめてくれたな。この野郎」とまくしたて、場内を沸かせた。
2人の対戦では小鹿がチョーク気味のクローで先制したが、カブキもお返しのクロー。さらに、井上雅央のアシストでアッパーブローを決めた。小鹿もダブルチョップを放って応戦。激しくやり合った。試合は嵐が井上を押さえ、小鹿組が勝利した。
ご機嫌の小鹿は「カブキ、見たかよ!1人じゃ、できねえんだよ。タッグチームの試合だよ」と挑発すると、カブキは「お前ね、ちゃんとしゃべれ、なまってないで」と反撃。北海道出身の小鹿は「オレは田舎の大将でやってきたんだ。標準語なんて知らねんだよ。50年前の何?もう1回来い」と再戦をアピールした。
バックステージでも互いの炎は消えなかった。小鹿は「(カブキとの)思い出はいっぱいある。50年前のことを言い出されるとは思わなかった。僕は善人だからいじめなんてない」と潔白を主張し、「もしまた戦うチャンスがあれば、闘志をもってくると思う」と意気込んだ。
一方のカブキの怒りは収まらず。「懐かしかったけど、50年の恨みは返せなかった。15歳で(日プロに)入ったとき、散々いじめやがって、クソおやじ。変わってないもんね、あのおっさん」と吐き捨てた。
「善人だからいじめてない」という小鹿に対し、「悪人だから覚えてないんだ。3年先輩だけど、15の坊やをリングや合宿所でしごいたくせに」とピシャリ。入場時のヌンチャクパフォーマンス、赤い毒霧噴射をはじめ、見せ場を作った66歳は「50年分、返そうと思ったけど…。いつか対戦したとき、あと3分の2を返さないと」と言い終えると、「(小鹿には)頑張って長生きしてもらいたい」と本音を口にした。
