“ダンサー”ヒメネスが練習を公開
「WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)
王者の河野公平(ワタナベ)に挑戦する同級5位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)が26日、東京・五反田のワタナベジムで練習を公開した。
3年以上負け知らずで世界のベルトに挑戦する23歳の気鋭。「コウノは非常にビッグなボクサーだが、私のレベルには到達していない。31日には大きなサプライズが起こるだろう」とタイトル奪取を宣言した。
デビュー当初は黒星が続いたが、女性プロモーターのビルニカ・ペーニャさんのサポートを受けるようになってからは、着実にステップアップしてドミニカ共和国のスーパーフライ級王者となった。この試合に備えて114ラウンドのスパーリングを消化。「私はテクニックもスピードもある。得意のパンチはリングの上でお見せする」と自信満々だ。
ニックネームは「メネイート」。スペイン語で俊敏に動くダンサーの意味があるという。試合前にはサングラスをかけてダンスをするパフォーマンスが定番。ミット打ちなどで汗を流したあと、ビルニカさんと母国のラテンダンス音楽である“バチャータ”を披露して、鮮やかなステップやターンでリングを舞台と変えてしまった。
果たして本番のタイトルマッチでも華麗に舞って、河野からベルトを奪い取ってしまうのか。踊るラテンボクサーの戦いぶりに注目だ。