イチ、敵地ファンため息の美技にも淡々

 「ナショナルズ5-1マーリンズ」(29日、ワシントン)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「2番・右翼」で出場し、4打数1安打。四回の打席で21日のフィリーズ戦以来、23打席ぶり(3四球と1犠飛含む)となる安打を記録した。打率は・251。チームは敗れて借金は今季最多タイの26となった。

 敵地ファンにため息をつかせた。二回の守備。右打者のラモスが放った痛烈なライナー性の打球に快足を飛ばした。右中間を抜けようかという鋭い当たり。最後は全身を目いっぱいに伸ばしてのジャンピングキャッチ。落胆と驚嘆が入り混じった声がフィールドを包んだ。

 「僕からは何にもないです」。

 試合後のイチローに笑顔はなし。敵地ファンのリアクションに対する気持ちを問われても「今までとそんなに変わらない」と多くを語ることはなかった。

 今季最長20連戦の真っ只中。この日は打撃練習後にいつも行う守備練習を兼ねた球拾いを省き、体力温存に努めた。長いシーズンを戦う上でベストな状態を維持するための工夫。「それぐらいのことはするでしょ。(状況によって)必要ないことはやる必要はない。(試合で)動けるならそれでいい」。イチローはさらりと言うが、『自分の体』を知らないとできないことでもある。

 四回の打席では自身23打席ぶりのヒットとなる右前打。この打席でシーズン350打席に到達し、同300打席に続いて2度目のボーナス40万ドル(約4800万円)を手にした。

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