イチ、決勝打含む2安打2盗塁、美技も
マーリンズのイチロー外野手(41)は3月31日(日本時間4月1日)、カージナルスとのオープン戦で七回から代打で途中出場し、決勝打を含む2打数2安打1打点、2盗塁だった。
同点の七回2死走者なしの場面で先発投手の代打で起用されたイチロー。昨季20勝を挙げたエース右腕のウェインライトにカウント0-2と追い込まれながら内寄りの143キロ速球をライナーで右前へ弾き返した。次打者の4球目には二盗も決めた。
同点の九回2死一、二塁の場面では左腕シーグリストから左前適時打。ワンボールから122キロのスライダーをとらえて決勝点を叩き出すと、次打者の4球目に再び、二盗を成功させた。
七回の守備では中堅でスライディングキャッチも披露した。カージナルスの左打者、ジェイが放ったライナー性の打球を地面すれすれでグラブに収め、スタンドを沸かせた。
試合は、マーリンズが3-2で勝った。
打つこと、走ること、守ること。わずか3イニングの出場時間だったが、持ち味を存分に発揮した気持ちよさを問われたイチローは「ここまでギュッと凝縮されているとね。それはあるよね」と満足感を漂わせた。
期待どおりの働きをした41歳のベテランにレドモンド監督は「この活力こそが、イチローがこのチームにもたらしたものなのです。見ていて本当にわくわくする選手ですよ」と興奮気味に話した。