「マーリンズ春季キャンプ」（２５日、ジュピター）

　マーリンズのイチロー外野手（４１）は２５日（日本時間２６日）、フロリダ州ジュピターでキャンプ２日目を迎えた。守備練習やフリー打撃などの全体練習に加え、首脳陣指名のバント練習も行った。

　イチローが参加した過去１４年のキャンプでこんな光景はあっただろうか。

　フリー打撃を終えて別のグラウンドへ向かったイチロー。初日と同じファンにも開放されたエリアを歩いたが、違っていたのはこの日は多くのファンが後を追ってきたことだ。

　まだ練習中。駆け足で振り切ることもできたが、本人に慌てる様子はなし。それどころか、約２００メートルの距離をファンと並んで歩きながら「どこから来たの？」などと会話を楽しんだ。さらに、グラウンドに入る直前には足を止めて即席サイン会も実施し、ファン・サービスに徹した。

　この日は前日になかったバント練習も行った。バトラー三塁コーチによると、試合でバントをする頻度が高いと予想される選手だけを指名した“特別メニュー”。内野手のエチャバリアとソラノとともに参加したイチローは三塁側や一塁側、打球に強弱をつけて感触を確かめながら約１００球を転がした。