青木“背水の陣”第6戦で4戦ぶり先発

 ロイヤルズの青木宣親外野手(32)が28日(日本時間29日)に本拠地で行われるジャイアンツとのワールドシリーズ(7回戦制)第6戦に「2番・右翼」で先発出場することが決まった。ヨスト監督が27日(同28日)の会見で発表した。

 本拠地での第1、2戦に「2番・右翼」で出場した青木は、指名打者制のないナ・リーグのルールで行われた敵地での第3~5戦で守備重視を理由に先発から外れていた。

 ここまでの青木は第1、2戦で7打数無安打。第4戦では同点の六回無死一塁の場面で代打で起用され、一ゴロ併殺だった。

 シリーズ初安打はまだ出ていないが、指揮官は第4戦後の会見で青木について「バットはよく振れている」と発言。青木の4試合ぶりスタメン起用を明かしたこの日の会見でも「ノリが戻ることで打線が勢いづくと思う」と話した。

 ロイヤルズは前夜の試合後にサンフランシスコを発ち、この日午前5時半にカンザスシティーに到着。午後4時から自主練習が行われたが、青木やホズマーら主力は参加せず、休養にあてた。

 第6戦の相手先発はメジャー139勝のピービー。初対決となった22日(同23日)の第2戦では3打数無安打と抑え込まれている青木は、前日の試合前のフリー打撃で2種類のバットを試すなど、入念に準備した。シリーズ2勝3敗。もう1敗もできない試合でベテラン右腕からシリーズ初安打を放ち、29年ぶりの優勝を目指すチームの逆王手に貢献するつもりだ。

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