１９日の美浦トレセンは、超大波乱となった先週のヴィクトリアマイルの結果に関する話題で持ち切りだった。３連単２０７０万馬券という配当に「誰か買っていないの？」という声や、「実はミナレット（３着）は怪しいと思っていたんだよ」とあちらこちらで話は弾む。一方で「サイコロを使わないとあんな馬券は取れない」という嘆き節も聞かれた。

　立役者になった吉田豊騎手（１２番人気２着ケイアイエレガント）と江田照男騎手（１８番人気３着ミナレット）は、２４日のオークスにも出場予定。前者はトーセンナチュラル（牝３歳、古賀史生厩舎）に、後者はトーセンラーク（牝３歳、菅原泰夫厩舎）と、ともに“トーセン勢”で挑む。

　最低１５番人気のスイートピーＳで２着に好走し、優先出走権を獲得したナチュラルの古賀史調教師は「引っ掛かるくらいなら行ってもいい」と逃げの手も視野に。また、昨秋のアルテミスＳでは１１番人気で３着に奮闘した実績を持つラークの吉田助手は「乗り役が代わって、違う面が出れば」と大穴男の手腕に期待を寄せていた。

　２頭とも人気薄は確実。だが、勝負事には“流れ”というものがある。今週も注意が必要かもしれない。（刀根善郎）