JRAの小西調教師は“処分なし”

 小西調教師は完全に“シロ”-。JRAは18日、昨年12月にピンクブーケ(牝3歳)から禁止薬物のカフェインが検出された件について、その後の捜査結果を発表。管理責任者の美浦・小西一男調教師、および担当調教助手には全く非がなく、JRAファシリティーズ(飼料添加物販売店)が販売する製品の製造途中で混入していたことを明らかにした。

 JRAは会見で「カフェインは飼料添加物(米国製)の製造過程で混入していたものであり、国内における流通過程を含め第三者等の関与は認められませんでした」と発表。捜査を担当した船橋警察署から「競馬法違反としての事件性はない」との報告を受け、厩舎関係者には一切の処分を行わず、今後は販売者・製造者等に対して指導を徹底すると語った。

 今回の薬物問題は、昨年12月7日の中山6Rで1位入線したピンクブーケ(当時2歳)から、レース3日後の10日に禁止薬物のカフェインが検出。JRAは中山競馬場の所轄である船橋警察署に捜査を依頼した。同馬は失格となり、10~16日の出走停止処分が科せられ、1着賞金700万円は没収となった。なおレースは確定しているため、払戻金の変更は行われていない。

 JRAから禁止薬物が検出されたのは、93年8月15日の小倉4Rで1着となったファーストサクセス以来、21年ぶり。過去には混入経路が特定できなかった場合でも、管理責任者は2~3カ月の調教停止となるケースが多かったものの、今回は処分なしとなった。

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