被災の18歳女性、騎手デビュー

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市出身の新人騎手鈴木麻優さん(18)が19日、岩手県奥州市の水沢競馬場でデビューした。震災後に一度は夢を諦めかけたが、家族にも支えられ、昨年度の騎手免許試験に合格。国内で8人目の現役女性騎手になった。

 デビュー戦となった第3レースの結果は9頭中6着。計3レースを終え「地元で応援してくれる人にたくさん感謝したいし、私を見ることで元気になってもらいたい」と被災地を気遣った。

 鈴木さんは競馬好きの父の影響で騎手を夢見て、中3の11年1月、騎手養成の地方競馬教養センターを受験したが不合格。その後震災で気仙沼市の自宅が全壊した。

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