清原被告地元 「市民栄誉賞」そのまま
清原被告に有罪判決が下った31日、同被告の地元で、2004年に清原被告に「市民栄誉賞」を贈った大阪府岸和田市は、今後も賞のはく奪などは行わず継続維持する方針を示した。
担当する同市秘書課によると、これまで市民から清原被告の賞に関して約30件の意見が届き、うち6割が「賞を持ったまま更生に取り組んでほしい」などと維持を希望する意見だったが、4割は「はく奪するべきだ」との厳しい意見だという。この日の判決後にも「はく奪」を求める声が届いたという。
ただ同市は、04年の賞はプロ野球通算2000本安打達成に対して贈ったもので、制度上、はく奪の規定もないことから賞を維持するのが妥当と判断。現段階では清原被告側からの賞の返還などの申し出もないという。
今後も市民の意見を聞き、必要があれば制度にはく奪規定を加えることも想定しているが、過去にさかのぼっての適用は難しそうだという。地元市民による「清原和博君の更生を支援する会」も発足しており、同課では「まだ会の方から具体的な支援要請などはありませんが、更生を応援したいという思いは同じです」と話した。
この日、清原被告の実家には報道陣が集まったが、父親の洋文さんの姿はみられなかった。近隣住民によると、最近は目に見えて体がやせているという。