関テレ社長 熊本での給油割り込み謝罪
関西テレビの福井澄郎社長(68)が25日、大阪市内の同局で決算会見を行い、4月17日に熊本地震を取材中の同局中継車が、同県菊陽町のガソリンスタンドで、給油を待つ車列に割り込んで給油を行ったことを謝罪した。
会見冒頭で「熊本での給油割り込みについて多くのおしかりを受けた。あらためておわび申し上げます」と頭を下げ「被災者のみなさんの感情をさかなでする行為。非常に申し訳ない」と頭を下げた。
この騒動について「取材に対する心構えはこれまでもやってきたが、社員教育をやり直し、大災害時における応援態勢を再検討しなくては」と、社として取材に対する姿勢を考え直すことを明らかにした。
さらに「熊本の復興への努力、今現地で何が必要かということを、長期戦の取材だがしっかりとお伝えして信頼回復に努めたい」と今後の対応を示した。
同局によると、中継車は4月17日午前7時45分ごろ、宿泊先の熊本市内から被害が大きかった益城町に向かう途中で、セルフ式のガソリンスタンドで給油。この際に、約20台が並んでいた車列の間に割り込んだという。