宮崎議員「未熟な人間…欲が勝って」
女性タレントとの不倫を報じられた自民党の宮崎謙介衆院議員(35)が12日午前、衆議院第二議員会館で議員辞職を表明、その後の会見での一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-議員辞職の理由は?
「国会議員としては言ったことと、やっていることが一致しないことは政治家としての最も大事な原則から外れてしまったということであり、国民の皆さまに対し、深い政治不信を与えてしまった。議員辞職が一番、けじめになるのかと思った。最後まで毎日、毎晩、悩みに悩み、二転三転しました」
-妻の金子議員とはどのような話をしたのか。
「妻と話をしましたのは2月の6日、夜だったと記憶しております。病室で、妻の顔を見て、息子の顔を見て、罪悪感と後悔の念が一気にあふれて(きた)。話にくいことも含めて話ました。夫として、まずは妻に対して一生涯をかけてつぐなっていこうと思っております」
-報じられた女性について知らないと語ったのはなぜか。
「人として動揺をしてしまって、とっさに嘘をついてしまったことを恥じております。失礼な態度をとったことをお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。さらに言いますと私はこの時、どうにかして、ごまかせないものだろうかと考えてしまいました。正直なところです。お互いが黙っていれば大丈夫だからという風に考えました。恥ずべき行動だったと思っています」
-他の女性とも関係があったのではないか?
「その他の女性のことですが、これまで私も35年間生きてきた中で、本当に恥ずかしい 限りですが、いろんな方々を傷つけてきたことはあったと思います。そういった皆さまに対してもお詫びを申し上げたい」
-結婚した後か?
「女性ということであれば否定はできない。申し訳ございません」
-奥様との結婚記念日は。
「どうか、我々夫婦の間のことですので。覚えてはいるのですが、2人の大切な思い出。プライベートなこととご理解をいただけると幸いです」
-奥さんは何とおっしゃっているのか。
「妻は…大変厳しく、私に対して、政治家としての自覚が足りない。主にそういったことの趣旨を申しました。妻は(議員辞職については)言っていません。決断はこの会場に来るまで最後の最後まで迷っていました。党の幹部の皆さまにもご相談申し上げたところ、最後、私に任せるとおっしゃってくださいました。最後の最後まで迷いました。今回の決断は宮崎謙介としての決断と受け止めていただきたい」
-妻の反応は?
「妻にだけは伝えるべきかと思いましたが、最後まで政治家として、けじめをつけてこいと言われました。(いつ?)出てくる前です」
-なぜ不適切な行動をとってしまったのか。
「ひとことで申し上げるならば、私自身の非常に未熟な人間としての欲が勝ってしまった」
-妻とのやりとりは?
「私も相当、精神的に弱っていたものがありますので、明確な記憶が定かでないのですが、印象的な言葉がいくつかあったと思います。『自覚が足りない』というのもそうですし、『私が大変なときに』という感じの話もされました」
-女性と3回会われたということだが、どちらが誘ったのか。2月2日にバレンタインのチョコレートを買っている。この時点では発覚していないが、会う約束をしていたのか。
「(京都では)記憶をたどりますと、恐らく私だったのではないかと思います。会う約束はしていません」
-結婚後、女性と関係があったのか?
「女性と関係がなかったとは申しません。ここから先は私だけのことではなくなってしまいますので、どうかご勘弁いただきたい。本当に深く反省しております。そういう関係があったことは否定はいたしません」
-(女性の)売名行為との批判が…。
「そう取られてもおかしくない言動をしてしまったと思っております」
-ハニートラップだったか。
「私自身の方で気を持たせるようなコミュニケーションをとったことは否定をしません」
-離婚は?
「私が決める話ではございませんので、できれば私は妻とこれからも一緒に生活をしていきたいと思っておりますが、そんな虫のいい話はないだろうなと思ってもいます」
-育休について
「政治家として申し訳なかったと思っております。これからの人生で政治家としてではなく、罪滅ぼしをしていきたい」