覚せい剤取締法違反で元プロ野球選手の清原和博容疑者（４８）が逮捕されたことを受け、小学館刊行の漫画雑誌「コロコロアニキ」（不定期刊）が連載中の『かっとばせ！キヨハラくん』（河合じゅんじ氏作）を、第５号（３月１５日ごろ発売予定）に掲載しないことを９日、公式サイトで発表した。「諸般の事情により休載」と説明している。

　小学館の広報室はこの日、デイリースポーツの取材に対し、「この件につきましては、ウェブサイトに掲載されていることがすべてですので、これ以上、お話することは特にありません」と回答した。漫画界にも“清原ショック”が波及した形だ。

　「－キヨハラくん」は「月刊コロコロコミック」に８０年代後半から９０年代前半に連載されていたギャグ漫画。日本のプロ野球界を舞台に、西武時代の清原容疑者をモデルにした主人公「キヨハラカズヒロ」と、ライバルの「クワタマスミ」が繰り広げるドタバタ劇で小学生を中心に人気を博した。実在の選手や監督・コーチがカナ表記や簡単に“もじられた”形でほぼ実名で登場するのも特徴だった。

　現在はかつてコロコロコミックの読者だった層をターゲットにした「コロコロアニキ」で連載されていた。同誌の公式サイトは「コロコロアニキ読者の皆様へ」というタイトルで、「コロコロアニキ第５号（３月１５日ごろ発売）にて掲載を予定しておりました、『かっとばせ！キヨハラくん』は、諸般の事情により休載といたします。予告等をご覧になり楽しみにしてくださっていた読者の皆様には誠に申し訳ありません」と休載を告知した。

　休載となった「－キヨハラくん」の代わりに、河合じゅんじ氏による描き下ろし漫画が掲載される予定。同誌編集部は「これからも、河合じゅんじ先生の作品並びに『コロコロアニキ』を、どうぞよろしくお願いいたします」と結んでいる。