古舘氏会見(4) スタッフもイヤな顔

 フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏(61)が、メーンキャスターを務めるテレビ朝日系報道番組「報道ステーション」(月-金曜、後9・54)を来年3月いっぱい降板することが24日、同局から発表された。古舘氏は24日、都内の同局で会見を行い、同番組での思い出を「不自由な12年間だった」と、独特の言い回しで振り返った。古舘氏の会見全文を7回に分けて詳報する。

 -不自由な10年間は、どの辺で一番感じたのか?

 「物量がですね。舌先のバブルというか、冗長だと言われればそうなんですけど、いっぱいしゃべってきたんで、まず単純な話、物量的に制約がある。ニュースが終わってスタジオ降りて、『この件でね、私は思うんですけど』と言った瞬間にCM行けとか指示が出ますから。それから、バラエティーやスポーツ実況の放送コードと報道は違いますから。バラエティーなら『ラーメン屋』と何の悪気もなく言えるんですが、報道だと『ラーメン店』って言わないといけないんですね。おかしいでしょっていつもスタッフとせめぎ合うんですが、報道には報道特有のコードがありますし、人権を守らなきゃいけないのは当たり前ですから」

 「また、テレビを見てくださる方がバラエティーを見るモードと、報道を見てくださるスタンスが全然違うわけです。そういう意味では、いろんな不自由がありましたし、これ以上言っちゃいけないとか…。田原総一郎さんに教わりましたけど、塀の上を歩いて、よろよろよろよろタイトロープで歩いて、中に入っちゃっちゃまずいから、外に落ちろって言われました。やっぱりギリギリのところで、私の未熟な点、反省はいっぱいありますけど、やらせていただいたのは、最低限の放送コードは守らせていただいた」

 「そういう意味で不自由な点はあったということですね。今後は、テレビをやらせていただく場合、不自由が取れるわけじゃないけど、ちょっと緩くなるかなと。新しいジャンルをやりたいというのはウソですけど、唯一やりたいのは、しゃべり倒したいということです。12年間うっぷんがたまってるんで、スタッフもかわいそうですよ。夕方の打ち合わせとか、しゃべり出したらとまらないところがあるんですよ。スタッフもイヤな顔してるんでやめるんですけど」

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