荒俣宏氏弔問 恩師水木しげるさん偲ぶ

 11月30日に多臓器不全で亡くなった漫画家・水木しげるさん(享年93)の死去から一夜明けた12月1日、水木さんの自宅には妖怪評論家で作家の荒俣宏氏(68)が弔問に駆けつけた。午後2時45分頃、“恩師”と対面した荒俣氏は「いろいろお世話になった。お礼を返す間もなかった。水木さんとはあの世で会えるから、お別れの言葉は言わないままにしました」と語った。

 最期に会ったのは今年7月。水木さんの故郷・鳥取県を訪ねる旅番組だったといい、「そのときはお元気でした。まさか最期になるとは…」と突然の別れに沈痛な表情を浮かべた。

 荒俣氏は妖怪研究において水木さんに師事。95年に故人が設立した「世界妖怪協会」に入会するなど大きな影響を受けた。水木さんという存在について「太陽ですね」と表現。「道を先に照らしてくれる人なので、この人についていけば間違いない」と大きな信頼を寄せていたという。

 思い出は国内外を旅したことだった。1冊の本が書けるほど重厚な日々。神秘的な場所を2人で探したという荒俣氏は「水木さんが好きな古代感のにおいがするところにね(旅した)。妖怪の話に行く前に戦争体験を話された。『そんなことがあったのか』と驚かされました」と振り返り、しのんだ。

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