司葉子 原節子さん偲ぶ 夏に電話も

 女優・原節子さん死去のニュースから一夜明けた26日、長年にわたって公私に交流の深かった女優・司葉子(81)が報道各社に追悼コメントを発表した。今年の夏の初めにも1時間以上、電話で話をしたことを明かし、「お元気だったので、まだまだと思っていましたが、悲しみが現実になり、今はお元気だったお声を懐かしんでいます」と別れを悲しんだ。

 63年に42歳で女優を引退し、その後は一切、表舞台から姿を消した原さん。伝説の大女優の素顔はベールに包まれたままとなった。

 司は、原さんが母親役を演じた「秋日和」(60年)で娘を演じるなど、小津安二郎監督作品での共演から約55年にわたり親交があり、原さんが女優引退後も、文通や電話などで交流していた。

 初夏にも電話で1時間以上話したという。司が「私の郷里の20世紀(梨)を送りましょうか。でも原さんはいつも“倍返し”をしてくださるから、やめましょうか」と冗談まじりに話すと、原さんは「そうそう(倍返しするわよ)」と笑いながら冗談を受け止めたそうで、「お元気だったので、まだまだと思っていましたが、悲しみが現実になり、今はお元気だったお声を懐かしんでいます」と哀悼した。

 また「原さんは凄い読書家で、一日の半分は読書だったのではないかと想像します」と原さんと思います。新聞も隅々まで、世の中の情勢もしっかり受け止めていらっしゃいまして、話が止まらないくらいでした」とベールに包まれた素顔の一端を披露した。

 「秋日和」の後、同じ小津監督の「小早川家の秋」(61年)で1カ月以上、宝塚の撮影所で一緒になった時の思い出も回顧。原さんとの撮影後の食事会ではいつもその日の撮影の反省会になってしまうほど、ストイックな姿勢だったこと、撮影が休みの日には、明石の海に泳ぎに行き、「夕日に照らされた、頭に赤いリボンをつけて原さんの水着姿がとても美しかった」ことなど、在りし日の思い出を懐かしんだ。

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