ミス慶応コンテストが２３日、同大学の三田キャンパスで行われた。ミス慶応には小川真実子さん（経済学部４年＝２２）が輝いた。準ミス慶応には松代杏奈さん（法学部３年＝２０）が選ばれた。同コンテストはテレビ朝日の竹内由恵アナや元ＴＢＳでフリーの青木裕子アナら、数々のテレビアナウンサーを輩出していることから、「女子アナの登竜門」と呼ばれることも多い。

　ミス-に選ばれた小川さんは、同校出身（法学部）で２０１２年にフジテレビを退社したフリーアナウンサー・平井理央（３３）似で、癒し系の甘いルックスが目を引く。受賞のアナウンスと同時に感激の涙を流し、「驚きばかりで信じられない気持ちでいっぱいです。でも本当にうれしいです。今まで応援してくれた皆さん。本当にありがとうございました」とあいさつした。

　小川さんは「元」女子アナ志望だった。アナウンス職の就職活動は、事実上３年の夏ごろからスタートすると言われており、２０社は受けたというが、落ちたという。「私にとってはかなわなかった夢なので。それがダメだったら、いろんな人に会える職業につこうと前からずっと思っていました」。現在は商社から内定を受け、すでに研修も受けているという。

　これまでに芸能人に似てると言われたことはなく、平井アナ似ではと水を向けられると「うれしいです。初めて言われましたよ」とはにかんだ。大学では部活やサークルも特にしておらず「スタバのバイトをしていただけでした」。趣味は写仏で、一番好きな寺院は大船観音寺。「大きな真っ白い観音様がいるんですけど、それが好きです。筆ペンで書くんですけど心が乱れていると、線がずれるんです」と熱く語った。

　目標がないまま卒業を目前に控え、「何かをやり遂げられる人間になりたい」と一念発起して応募したコンテストでミス慶応に輝いた。「いつも一緒にいる友達が頑張ったねとか、声をかけてくれて、良かったなあと思いました」と笑顔を見せた。