大島花子 父坂本九さんの取材で心痛

父の曲を歌い上げた大島花子=東京・神楽坂
コンサートで父・坂本九さんの思い出を語った大島花子=東京・神楽坂
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 1985年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった故坂本九さんの長女で歌手の大島花子(41)が29日、都内でコンサート「Concert for grief♯1」を行い、亡き父への思いを語った。

 griefは「大切なものを失ったことから起こる悲しみ、反応」の意。今夏、没後30年を迎えた九さんについて多くの取材を受けた大島は「正直、まだまだつらいこともあって、機嫌が悪くなってもうこれ以上話したくない、ということもありました」と告白。

 それでも、取材を受けたことで「話をして気持ちを伝えることで、整理がついたり気付くこともあった。竹は節目があるから長く丈夫に育っていく。節目を大切にする文化もある。私もまた次に進めると思った夏でもありました」と、心境が変化したという。

 この夏、長男をうちわであおぎながら、九さんが新聞紙であおいでくれたことを思い出したという大島は「悲しみは簡単に消えるものではないし、消さなきゃならないものでも乗り越えなければならないものでもない。悲しみも自分の一部として抱きしめてあげたい。いない人を思える幸せ、失ったものを慈しんだり、悲しみを抱きしめられる幸せを感じたい」と語った。

 コンサートでは「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「親父」「心の瞳」といった父の曲や、九さんが母(大島の祖母)のために美輪明宏の許可を得て歌っていた「ヨイトマケの唄」、故美空ひばりさんの反戦歌「一本の鉛筆」など全17曲を歌い上げ、「親父」を歌った後は涙をぬぐった。

 また、妹で歌手、女優の舞坂ゆき子(38)が23日に第1子、大島にとっては初のおいとなる男児を出産したことを、「抱っこはまだしていないけど、様子は見に行きました。かわいくて、早く抱っこしたい。おばちゃんなんでかわいがりたい」と喜んでいた。

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