「火花」ついに200万部超え 又吉喜び

 文藝春秋が4日、芥川賞を受賞したピース・又吉直樹(35)の「火花」を40万部を増刷し、累計発行部数が209万部となると発表した。7月30日に発行部数が169万部に達したと発表したばかり。文藝春秋刊行の単行本としては93年の「マディソン郡の橋」(256万5000部、R・J・ウォラー)に次ぐ、歴代2位の発行部数となった。

 又吉は驚異の200万部超えについて「ありがとうございます。『火花』が多くの皆様に届くことが嬉しいです。僕も、この夏はたくさん本を読もうと思っています」とコメントを発表した。

 大増刷の理由を文藝春秋は「8月下旬には芥川賞の授賞式が行われるため、大きな話題となることが予想されます。その前に書店の在庫を最大化しておきたいとの考えからです」と説明した。

 又吉の“芥川賞作家”としての1号作品となる新作エッセーは8月7日発売の「文學界」(9月号)に掲載される。この「文學界」も通常の2倍となる2万部を用意していたところ、反響の大きさから発売前に3万部への増刷を決定した。同誌の発売前の増刷は初めて。

 7月16日に芥川賞の受賞が発表されてから、すでに6度目の増刷。「火花」は増刷ラッシュが続いている。

 ▽7月17日(13刷)20万部、累計84万部

 ▽7月17日(14刷)20万部、累計104万部

 ▽7月21日(15刷)20万部、124万部

 ▽7月28日(16刷)20万部、累計144万部

 ▽7月30日(17刷)25万部、累計169万部

 ▽8月4日(18刷)40万部、累計209万部

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