フジテレビお昼の帯番組「バイキング」で人気だった「サンドウィッチマンの日本全国地引き網クッキング」が４日放送回で約９カ月ぶりに復活した。昨年１０月２７日の放送を最後に休止していたが、サンドウィッチマンの地元・宮城県の東松島市野蒜海岸から生中継された。何一つ計画通りにコーナーが進行しない“ぐだぐだ感”も健在だった。

　地引き網でとれた新鮮な魚を用いて５分でできるお手軽時短料理を紹介するというこのコーナー。３９度を超える酷暑の中、生中継された。サンドウィッチマンの伊達みきおが「地元に我々がやってきました。海水浴場は遊泳禁止になっております。なぜなら防波堤をつくっているからです」と東日本大震災からの復興事業が続く状況を紹介。高校生ブラスバンドが演奏を吹き鳴らす脇で地元の人々が輪になって踊るというカオスな展開は健在で、東松島市出身の人気お笑いトリオ・パンサーの尾形貴宏の母親も登場した。

　引き上げた網に目当てのコチが入っておらず、食材をカマスとサバに急きょ変更してブイヤベースを調理。昨年の放送時も出演していた料理研究家の高城順子氏が下ごしらえをする間、地元の人々がムエタイを披露したり、自衛隊・松島基地の飛行チーム「ブルーインパルス」をＰＲしたりとレギュラー放送時と同じくローカル色を前面に押し出していた。

　できあがったブイヤベースを試食した伊達は「めっちゃ生じゃないですか！」とひと言。付け添えのパンをかじり、相方の富澤たけしと「うーまい、ベイベー、うーまい、ベイベー」と叫ぶどんちゃん騒ぎの中、いったんコーナーを締めた。

　フジテレビ広報部は「今後の同企画の放送は未定です」としている。番組エンディングで伊達は「楽しかったです。東松島の元気が伝わったと思います」としみじみ。最後は一同で、宮城県出身の芸人・狩野英孝のギャグをもじり、「ラーメン、ツケメン…のりうどん！」と東松島の名物を絶叫してまとめた。