芥川賞作家、又吉原稿掲載1万部増刷 

 文藝春秋は2日、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹(35)による芥川賞受賞後初となる原稿(エッセー)が掲載される7日発売の「文学界」(税込み970円)9月号を当初、予定していた2万部から1万部増刷して発行すると発表した。7月29日からこの日までに“芥川賞作家”として初めての原稿が掲載されることがニュースとなり、全国の書店から問い合わせが殺到したため。同社によると、通常号は1万部の発行。

 又吉はこの日、準レギュラーを務めるTBS系「アッコにおまかせ!」に出演。「文学界」に掲載する新作エッセー「芥川龍之介への手紙」を「1日で書き上げた」ことを明かした。ページ数は6ページという。

 7月16日に「火花」で芥川賞受賞後、バラエティー番組へ生出演はこの日が初めて。受賞について「僕も動揺してまして…」と告白。気になる次回作について「まだ、ちょっと考えてないです…」と口にしながらも、「必ず、早めに書こうと思います」と宣言。芸人との二足のわらじになるが、「『火花』は(仕事が終わった)夜に書いたんで、(今度も)そのやり方でやろうと思ってます」と話した。

 なお、「火花」は7月30日までに17刷まで増刷を重ね、累計発行部数は169万部に達している。

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