ハイヒールリンゴ 名誉博士に澤も祝福

 女性お笑いコンビ・ハイヒールのリンゴ(53)が、大阪学院大学から「名誉博士」の学位が贈呈され、2日、大阪府吹田市の同大学で名誉学位授与式が行われた。

 リンゴは2010年から聴講生として、同大学大学院商学研究科の國定浩一教授の指導のもと、金融論の研究に取り組み、テレビ番組などで経済学の知識を、分かりやすい言葉で視聴者に伝える活動が認められ、今回の学位授与となった。

 同大学の教員ら約50人が集まった式典で、白井善康総長から学位を授与されたリンゴは「こんな大層なことになり恐縮です。きょうから博士と呼んでください」と笑いを誘った。

 同大学の「名誉博士」はかつて初代総長が授与されて以来、2例目という。

 リンゴは84年に京都産業大学経営学部を卒業し、お笑いの世界に入った。当時は女子大生の漫才師は珍しい存在だったが、テレビ番組などに出演するうちに「大学時代はあまり勉強してなくて、政治や経済に関して一丁前のコメントを求められても、知識がないと話せない」と痛感。番組などで交流があった國定教授の勧めで、5年前から同教授の講義を受け、最近ではギリシャの財政危機問題についても学んだという。

 「昔は飛行機に乗った時に『日経新聞を』と見えを張る自分が好きでしたが、今では普通に読めるようになりました」。

 現在、7本のレギュラー番組で司会やコメンテーターなどを務め、学んだ知識が役立っているという。

 「昔はアホは吉本行けと言われた時代もありましたが、そんな時代は終わりました。これからお笑いを志す方々にも、今のお笑いはシステムが変わり、勉強しないとついていけない時代になったことも伝えたいです」

 相方のモモコ(51)からは「あんた、そんなんもろてええなあ」とうらやましがられたという。また親交があり、カナダでサッカー女子W杯決勝進出を決めた、なでしこジャパンのMF澤穂希選手からも「リンゴ姉さん、すごーい」と祝福が届いたといい、リンゴは「向こうもすごいですけど、『すごいやろ』と返しておきました」と笑顔。

 報道陣から吉本興業のギャラシステムに関して経済学的見解を求められると「それは、絶対に言うなと言われてるんですよ」と先回りでくぎを刺されたことを明かし「思うところは山ほどありますが、橋下市長のように、辞めてから有料メルマガで書きます」と笑わせていた。

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