４月２２日にバイクで事故死した俳優・萩原流行さん（享年６２）の妻・まゆ美さん（６２）が２２日、東京・千代田区の弁護士会館で会見を行い、（１）事故発生当初は警察の護送車に接触したことを知らされていなかった（２）最近になって流行さんのかかりつけ医にうつ病のカルテ提出を求めていることなど、警察への不満をあらわにした。

　【以下、約５０分の会見ほぼ全文（３・質疑応答）】

－（匿名の情報など）連絡をくれる（ネタ元の方）は警察？

　弁護士「それは申し上げられません。勘弁してください」

－警察車両のことを聞いていなかったということですが

　まゆ美さん「報道が先だったかと。病院を出て家に向かう時、杉並警察の副署長さんから連絡があり『警察車両が事故にかかわっている可能性がある』と言われました」

　弁護士「警察はすでに調書も取っているけれど、どうも公正に行われていない。気の毒ですね、と言われる方もいます」

　まゆ美「これだけは言い忘れていました。私もうつ病を患っています。私の方が（流行より病歴は）長いです。薬も飲んでます。（今回の事故で）うつの人は危ないとか、運転はダメだとか、そういう風にはとらないでいただきたい。自分から起こす事故ではないと思っていますから、同じ病気の方のためにもお願いします」

－流行さんの医療の記録を出せといっているのは、病気のせいにしたい？

　弁護士「みなさんでお考えください。（警察が）医療機関に対して、記録を出せ、と言っている。出さないと押収する、と言っているそうです。被害者の家族がかかっている病院に対して押収するとは、誰が被疑者なのか」

－警察からの公式な説明では、最初に警察の車両が関わったかもと言われたのはいつ？

　まゆ美「（事故）当日の夜中」

　－それ以降、説明は一切ない？

　まゆ美「最初は接触しているか、いないか分からないということだったのが、護送車の右前が破損している可能性がある、ということで、関わっているのかなと思ったんですが、どうもそうじゃないという話になっている。反対向きに話がなっているんじゃないかなと思うんですよね」

－司法解剖に半年かかるということは（通常）あるのか？

　弁護士「あまりないと思いますけどねぇ」

　まゆ美さん「あることはある、と（あるテレビ番組で）おっしゃっていたそうです」

－検証（実況見分）時の違和感は

　まゆ美さん「最後の１時間でバババッと終わったので、最初の４時間はなんだったんだってこと。なんの意図でそんなことをやっていたのか、と。あとは車両の位置関係」

－（警察からの）賠償金の話は？

　まゆ美さん「お金の話はしていません」

　堀内弁護士「『３０００万以上になったら…』ということはありました。こちらは一切言っていません。こちらは金の話は一切しておりません」